中年メディア編集長が日々思うことや時事ニュースをお届けします。

メディア編集長の日々徒然

オリンピック開会式がひどすぎた

とにかくまとまりがない演出だった。

オリンピック開会式をテレビで見た。
元々オリンピック開催は反対派だった。

コロナは関係なく利権にまみれたオリンピックが気に入らなかったからだ。
それでもゴリ押しで進め、強引に開催までこぎつけた。

ならば開会式がどんなものか見てやろうか、という感じで見ることにした。

オリンピック開会式は30点

点数をつけるなら30点。

一言で言えば、これ年末で行われている「紅白歌合戦」レベルの小粒だった。
記憶に残るような圧倒的なものが何一つない。

そして全体的な繋がりが全く感じられなかったのも残念だった。
それぞれ演目をやるにしてもその前後でまったく繋がりがない。とにかくまとまりがない演出。

当初の規模を縮小して行うにしても、まだやりようがあっただろう。
いろいろ調べによると7年で160億近くをかけてきたようだ。

残念な演目はこれ

  • あの広いグランドにポツンとランニングマシーン。地味すぎる。そして走り終わった後に何か意味があったのか。
  • 血管のパフォーマンスは何だったのだろう。なぜ場を暗くするような演出をするのか。
  • 真矢ミキの大工は一体何がしたかったのだろう。いきなりタップダンスも意味不明。有名な人だと思うがやる意味。
  • 森山未來のパフォーマンスは何?どういう意味があるの?貞子?怖いだけだがなんだが。
  • テレビクルーコントは何?場つなぎに使うなら他にあるでしょ。笑いを取りにきているがあっけにとられるだけ。
    まったく笑えない。なぜここにクルーがいるのかわからない。
  • 市川海老蔵の歌舞伎披露と上原ひろみのジャズピアノ自体は良かったが、関係性は?関連性は?
    座布団は何だったのだろう。
  • 長島監督が痛々しかった。(特に松井秀喜が監督のベルトをひっぱって介助しているところ)。それこを車椅子でもよいのに(その後とかブルから駄目だったのか?)
  • なぜイマジンなのかわからない。世界平和だから?好きな曲だが違和感を感じた。

とにかく意味や意義を感じられるものがなかった。

もちろん良い部分もあった。

良かった演目はこれ

  • 東京再始動のパート。スイッチを次々と入れていき東京の街がオリンピックモードになる映像と疾走感は素晴らしかった。
    しかし、なぜ演者が劇団ひとりだったのか?海外でも知名度のある真田広之、渡辺謙、他にも木村拓哉などでもよかったと思う。また、へのへのもへじのようなコメディにする必要性も感じられない。
  • ドローンいいじゃないか。花火は隣の神宮球場で盛大に上げればよかったと思う。
  • またピクトグラムも地味に良かった。金ちゃんの仮装大賞と勘違いするようなパフォーマンスだったけど。
    何よりわかりやすくて子供受けも良いと思う。言葉も関係ない。遊び心もある実写版ということで驚きもあった。
  • ゲーム音楽が多く使われており、喜んだ日本人は多いのではないか。
  • また音楽と言えばMISIA。やはり知名度があり、これだけ歌える人は彼女しかいないだろう。圧巻だった。

前回のリオ・オリンピックの東京パフォーマンスは凄かった。

残念ながらプロデュースする側が大規模なイベントに向いていなかったということだ。

ここで初めて前回開催のリオ・オリンピック閉会式での日本のパフォーマンスを見た。なんと初見だ。

それを見て驚いた。日本もやるじゃないか。マリオやドラえもん、キャプテン翼などのアニメキャラを筆頭にパフォーマンスも素晴らしかった。安倍首相のマリオパフォーマンスも面白い。

なぜ今回、少なくともこのようなパフォーマンスが出来なかったのか、時間もお金もいくらでもあっただろう。
少し調べてみると、リオから継続して東京オリンピックの演出を行う予定だったmikikoが追い出された様子。どうも電通がからんでいるとのこと。また今年になって使える予算も大幅に少なかったらしい。(一体それまで何にいくら使ってきたのか?)

悪いものを作ろうと思って作る者はいない。限られた予算の中でベストを尽くすしかない。
きっと何度も何度も話し合い、練り直し失敗しながらも演目を作り上げてきたのだろう。

この演出を入れてほしい、この人を参加させたい等の無理難題もきっとあっただろう。(実際にそういう話もあったようだ)
そして関わった関係者は、演者やスタッフを含め何百人、何千人規模になる。

その結果が今回の開会式であるならば、所詮日本はこの程度ということだ。